【#167】舌みがき
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「舌みがき」で口臭を解消し、全身を健康に!
舌にすみついた悪玉菌が
口臭の発生源
成人の口の中には、300~500種類の口腔細菌こうくうさいきんが生息していると考えられています。口腔細菌には、腸内細菌と同じように、善玉菌や悪玉菌、そのどちらにもなり得る日和見菌ひよりみきんが存在しています。
舌や口の中の汚れ、口臭、虫歯、歯周病などの原因となるのは悪玉菌です。悪玉菌は増殖すると、ネバネバとした膜のような集合体「バイオフィルム」を形成します。このバイオフィルムが歯の表面や歯と歯茎の間に付着したものを「歯垢しこう」、舌に付いたものを「舌苔ぜったい」といいます。歯垢や舌苔を放置すると、虫歯や歯周病の原因となります。
悪玉菌の温床になりやすいのは、歯の表面や歯と歯茎の間よりも、舌の表面です。舌表面の粘膜には「舌乳頭ぜつにゅうとう」という突起が無数に存在し、突起と突起の間には深い溝があります。溝の中には空気が届きにくいため、酸素を嫌う「嫌気性菌けんきせいきん」がすみつきやすい環境になっています。舌苔には、この嫌気性菌がすみつき、不快な臭いを発生させるため、口臭の原因となります。また、舌表面の粘膜は、舌からはがれ落ちた粘膜細胞のかけらや食べかすなどが付着しやすくなっています。これらは嫌気性菌のエサとなるため、舌苔を放置したままにしていると嫌気性菌がさらに増殖し、口臭が強くなるのです。
歯垢を除去するためには、毎日の歯みがきが欠かせません。歯みがきは子どもの頃から習慣になっている人も多いでしょう。一方で、舌苔を落とすための「舌みがき」はどうでしょうか?
虫歯や歯周病などの治療をしているのに口臭が改善しないという場合は、舌苔が付着していないかチェックしてみましょう。鏡を見て、舌の中央部が白くなっているなら、舌苔に覆われているということなので要注意です。
舌苔
唾液とともに飲み込む
口腔細菌が病気の一因かも!?
舌で繁殖した悪玉菌は全身の健康にも影響します。唾液1mlに含まれる口腔細菌は約1億個に及びます。1日に分泌される唾液の量は1,000~1,500mlなので、およそ1,000~1,500億個の口腔細菌を毎日飲み込んでいることになります。
口腔細菌に含まれる悪玉菌の一つである虫歯菌や歯周病菌は、歯のトラブルの原因になるだけでなく、体内に入り込むことでさまざまな生活習慣病や関節リウマチ、認知症、うつ病などのリスクを高めることが、多くの研究から分かっています。
口腔細菌は、次のような部位に影響を及ぼします。
1.血管
虫歯によってできた穴や、歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)から血管へ侵入し、全身の血管に炎症を起こします。血管の壁が傷つくことで血管が狭くなったり、血栓(血液の塊)ができたりします。血管が詰まって、脳梗塞や心筋梗塞を発症することもあります。
2.肺
唾液や食べ物を飲み込む際に食道ではなく気管に入る「誤嚥ごえん」によって、口腔細菌が一緒に肺に入り込み、肺炎を起こすことがあります(誤嚥性肺炎)。
3.腸
近年の研究で、口腔細菌が腸に直接影響を及ぼして腸内細菌のバランスを乱すことや、クローン病、潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患の発症リスクを高めること、大腸がんの発症と進行に関与していることが明らかになってきています。便秘や下痢、腹痛などのおなかの不調も、口腔細菌が影響していると考えられています。
舌の表面が汚れているほど、唾液に含まれる悪玉菌が多くなり、飲み込む菌の量も増えることになります。口腔環境を整えることはもちろん、全身の健康を保つためにも、常に舌をきれいに保つことがとても大切です。
専用の舌ブラシやガーゼで優しく舌みがきをしましょう。
食べ物の選び方や食事の仕方でも
舌の汚れは予防できる
口の中の汚れを防ぐためには、歯みがき+舌みがきのセルフケアに加え、毎日の食事に気をつけることも大切です。特に、次のような食生活を意識しましょう。
□食物繊維を多く含む歯ごたえのある食べ物を、生のまま食べる
セロリやニンジン、キャベツ、キュウリ、リンゴなど、不溶性食物繊維が豊富な野菜や果物を生のまま食べると、歯垢や舌苔を自然と取り除くことができます。加熱してやわらかくすると口の中の汚れを落とす効果は得られなくなるので、できるだけ生のまま食べるのがおすすめです。
□食べ物は30回以上かんでから飲み込む
よくかむことで“天然の洗口剤”ともいえる唾液の分泌が促され、口の中のお掃除効果が高まります。味覚の向上や肥満の予防、胃腸の不調改善、滑舌の改善といったさまざまな効果も期待できます。
□おいしいものをリラックスして食べる
自分が好きな食べ物やおいしいと思える料理は、味覚を刺激し、唾液の分泌を促進します。リラックスして食事を楽しむことも、口腔環境を健やかに保つことにつながります。
なお、時間のないときなどに、殺菌作用のある洗口剤(マウスウォッシュ)で口の中を洗浄することがあるかもしれません。しかし、一日に何度も使用すると、口の中の善玉菌まで減らしてしまう可能性があります。口の中のウイルスや細菌などを除去する意味で、帰宅後のうがいのときなどに使用する場合は、ある程度の効果が期待できますが、根本的な汚れ落としには歯みがきと舌みがきをセットで行うことが基本です。
舌と歯を清潔に保ち、全身の健康を維持しましょう。