【#13】こころの病気 ①
今日は心の病気についてお話したいと思います。
心の病気は1つには留まらずいくつもの精神障害として存在しています、今日はその中でも思春期後半や成人期の初期に発症しやすく、成人40人に1人にみられると言われている強迫性障害についてお話したいと思います。
まず強迫性障害の症状とは
きわめて強い不安感や強迫観念をもち、それを打ち消すための強迫行為を繰り返します。
強迫症状は、「強迫観念」と「強迫行為」があり、このふたつが存在して初めて強迫症と診断されます。
強迫観念とは、きわめて強い不安感や恐怖感のことです。対象物がない不安や、「手が汚れているのではないかと気になって仕方がない」「家の鍵を閉めたか気になって仕方がない」など、ある特定の対象物に対する不安や恐怖です。
強迫行為とは、強迫観念を打ち消すために繰り返し行う行為です。たとえば「手を一日に何十回・何百回も洗う」「会社に行く途中に何度も自宅に戻って施錠の確認をする」などです。
普通の人でも不安感はありますが、この疾患では強迫観念・強迫行為によって日常生活に支障が出てしまいます。「施錠の確認で何度も家に帰っていたら会社に行けなかった」などです。
そしてこの疾患の特徴は、自分の行動が不合理だという自覚が患者自身にあることです。そのため「自分はおかしい」「周囲から変だと思われてしまう」という恐怖から、行動範囲が非常にせまくなってしまうことがあります。
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