🍙 おにぎり 手のひらで結ぶ日本の心

ゲームがお仕事になる「やさしさまんてん平野出戸」です! 就労継続支援B型「やさしさまんてん平野出戸」では初回に利用者さんの希望のゲームを導入しており障がいを持つ方でもストレスなくのびのびと楽しくお仕事に取り組める環境づくりを心がけてます😌
 
おにぎりは、日本人にとって最も身近で、そしてどこか懐かしい食べ物です。 炊きたてのごはんを手で握り、塩をまぶし、海苔で包む。 それだけのシンプルな料理なのに、不思議と人の心を温かくします。 その起源は弥生時代にまでさかのぼるといわれ、古代の遺跡からは手で固められた米の塊が発見されています。 戦国時代には、武士が出陣の際におにぎりを竹の皮に包んで携えていたとも言われ、携帯食としての役割を果たしていました。 つまりおにぎりは、単なる軽食ではなく、“生きるための知恵”として人々の暮らしを支えてきたのです。
 
おにぎりの魅力は、なんといってもその素朴さにあります。 塩だけの握りでも、ごはんの甘みが引き立ち、噛むほどにやさしい味が広がります。 梅干し、鮭、昆布など、具材は地域によって多種多様。 東北では鮭、西日本では昆布や高菜が定番で、土地の恵みと保存の知恵が息づいています。 まさに、おにぎりは「小さな日本列島」といえるでしょう。 そしてもう一つ、おにぎりを特別な存在にしているのは“手で握る”ということ。 人の手で形づくられるその温もりには、作り手の想いが込められています。 母が子に握るおにぎり、友人が差し出すおにぎり。 そのどれもが、言葉では言い表せない優しさと安心感を運んでくれます。 現代では、コンビニのおにぎりが日常の風景になりました。 ふっくらした米、香ばしい海苔、豊富な具材。 忙しい生活の中でも、どこか“手作りのぬくもり”を感じられる存在として、おにぎりは今も愛され続けています。 手のひらに収まる小さな三角の中には、日本人の食の歴史と、誰かを思う心が詰まっています。 おにぎりは、私たちが忘れかけた「やさしい食べ方」を思い出させてくれる、永遠のソウルフードなのです。